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ロビンソン加入のハードキャップが封じた2760万ドルTPE

NT-MLEでのミッチェル・ロビンソン獲得により、セルティックスは第1エプロンへハードキャップされ、2760万ドルのTPEは事実上使えなくなった。バントン放出とコンリー加入はその制約の中での現実的な選択で、同じ日にホークス戦の敗戦がロースター層の薄さを映した。

7月15日|Celtics Signal JP|読了目安:約 6
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ミッチェル・ロビンソンとの3年4740万ドルの契約に、非タックスペイヤー・ミッドレベルエクセプション(NT-MLE)を使ったことが確定情報として扱われている。この一手で、セルティックスの2026-27シーズンは第1エプロン、209,015,000ドルというラインで完全にハードキャップされた。現在の総年俸は約2億400万ドルと推計されており、天井までの余裕はわずか400万から500万ドル程度しか残っていない。

この数字が重いのは、チームが過去のトレードで積み上げた約2760万ドルのトレード・プレイヤー・エクセプション(TPE)の扱いに直結するからだ。TPEは本来、単独で高額サラリーの選手を一方的に受け入れられる強力な枠だが、第1エプロンにハードキャップされた状態では、トレイ・マーフィーのようなサラリーの高い選手をこの枠で吸収した瞬間にエプロンを突破してしまう。ルール上、それは許されない。TPEを実際に使うには、ポール・ジョージやデリック・ホワイトのような高額契約を放出して相殺する必要があるが、戦力を維持したいチームにとって現実的な選択ではない。つまり2760万ドルの枠は、書類上は存在しても、いま動かせる状態にはない。

この制約を踏まえると、ダラノ・バントンの放出とマイク・コンリーの獲得は、別々のニュースではなく同じ計算の中の二手として読める。バントンの契約は非保証の280万ドルで、これを切ることでラグジュアリータックス・ライン、1億8789万ドルを下回り、将来の高額なリピーターペナルティをリセットする効果を得た。ハードキャップの天井を突き破れない以上、TPEで大物を取る道は塞がれており、その代わりに空いた枠へ、キャップヒットにしてわずか245万ドル程度のベテラン最低保証額でコンリーを迎えた。38歳のコンリーはこの契約でNBA史上14人目となるキャリア20シーズン目を迎える選手になる。ミネソタでの出場時間は18.4分、得点も4.5点とキャリア最低まで落ち込んだが、キャリア約37,000分でテクニカルファウルがゼロという自制心は健在で、ジェイレン・ブラウン放出後のロッカールームに求められているのは、派手な補強より安定した存在感だという読み方に符合する。

ロビンソンをHack-a-Mitchの対象から要石に変える

ジョー・マズーラは会見で、かつて自らロビンソンをコートから追い出すゲームプランを敷いていたことを明かしている。「Everyone's going to talk about the offensive rebounding, but his defensive versatility and his pick-and-roll defense is good(オフェンスリバウンドの話題ばかりされるだろうが、彼のディフェンスの多様性とピック&ロールでの守備も良い)」という発言は、対戦相手として警戒していた選手を、今度は自軍のシステムでどう活かすかという視点の転換を示している。ロビンソンは直近シーズンで出場20分未満ながら1試合平均4.2本のオフェンシブリバウンドを記録し、100ポゼッション換算では10本を超える計算になる。3ポイントラインの外に立つことはない選手だが、リングへ向かう強烈な圧力がテイタムやホワイトの立つペリメーターの間隔を空け、セカンドチャンスの回数そのものがポゼッション数の優位につながる。懸念されるフリースローの弱さ、キャリア平均50.8%、昨季プレーオフでは29.3%という数字は相手にHack-a-Mitchを誘発させかねないが、ニーミアス・クエタとルカ・ガーザという層がその場面での交代先として既に用意されている。

ラスベガスで浮き彫りになったPG争いの明暗

同じ時期、Cox Pavilionでのサマーリーグ第3戦ではホークスに90対102で敗れ、連勝が止まった。この試合ではウーゴ・ゴンザレスとアマリ・ウィリアムズが欠場し、ハーフコートオフェンスの組み立てはツーウェイ契約を争うカーティス・ジョーンズとミロス・ウーザンに委ねられた。先発したジョーンズはフルコートでのプレッシャーに苦しみ、出場6分でプラスマイナスはマイナス9。無理なコンテストショットが目立ち、早々にベンチへ下がった。代わって入ったウーザンは31分間プレーし、6アシスト2ターンオーバー、3ポイントは6本中3本を沈めてゲームを落ち着かせている。アミール・ジェファーソンHCは試合後、「I thought our energy wasn't there(我々のエネルギーが足りなかったと思う)」と述べ、ディロン・ミッチェルも「Some of us aren't used to it(自分たちの一部はこの過密日程に慣れていない)」と疲労を認めた。ロビンソンやコンリーが本隊のロースターの厚みを底上げする一方で、ラスベガスの現場ではまだ薄い層の中でだれが二人目のツーウェイ枠にふさわしいかが決まりつつある。

ゴンザレスとウィリアムズの欠場が単なる休養か、審査を終えたシャットダウンかは公式には確認されていない。米東部時間7月15日夜のキングス戦で二人が再び姿を見せるかどうかが、その答えを教えてくれる。