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クエタの267万ドルが開けた、ロビンソンへのフルMLE

ニーミアス・クエタが今季分は267万ドルの安いチームオプションで留め置き、4年5600万ドルの延長を来季から発効させた順番が、ミッチェル・ロビンソンへのフルMLE契約と第1エプロン管理を同時に可能にした。センター陣再編の裏にある数字を読む。

7月21日|Celtics Signal JP|読了目安:約 4
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今夏のCelticsの補強で最も見出しになったのは、ミッチェル・ロビンソンとの3年4740万ドル契約だろう。だが、その契約を実際に成立させたのは、同じ時期にまとまったニーミアス・クエタの契約更新の「順番」だった。

ニーミアス・クエタは今季(2026-27シーズン)分については、以前から保持していた約267万ドルの安価なチームオプションをそのまま行使した。数日後にまとまった4年5600万ドルの延長契約は来季、つまり2027-28シーズンから発効する取り決めで、今季のサラリーキャップには反映されない。もしクエタがこの夏に高額な延長を今季から適用させていたら、CelticsはロビンソンにフルMLE(初年度で約1500万ドル)を割り当てる余地を残せなかった可能性が高い。フルMLEの使用はチームを第1エプロン(約2億901万5000ドル)でのハードキャップに縛る一方、Celticsが目指しているのは贅沢税ライン(約2億42万8000ドル)を下回ることであり、その帳尻を合わせるにはクエタの「安い1年」がそのまま計算式の中に必要だった。ロビンソン加入が財務的に無理のない補強として通ったのは、この2つの契約が同時期に、この順番で決まったからだ。

ロビンソン獲得の中身を見れば、なぜフロントがこの枠を使ったのかも分かる。彼はキャリアを通じてオフェンシブリバウンド率が高く、直近シーズンでも1試合平均4.2本を記録している。Celticsが昨季リーグ5位につけたセカンドチャンスポイント(16.9点)をさらに押し上げる駒になる計算だ。マズーラもロビンソンの守備面での価値をはっきり評価しており、リムプロテクションとリバウンド能力がゲームを変えると語っている。

一方でロビンソンはキャリアで平均30分を超えたシーズンが一度もなく、故障の多さとプレーオフでのフリースロー成功率の低さ(昨季プレーオフで29.3%)が懸念材料として残る。出場時間を20〜25分程度に抑え、クエタや、第3センターのルカ・ガルザとタイムシェアする構図が有力視されているのは、ロビンソンの強みを消耗させずに使うための現実的な線引きだろう。相手が意図的なファウル戦術を仕掛けてくる場面でクエタへ切り替える判断も、このローテーションの中で機能する前提になる。

このセンター陣再編と並行して、Celticsは2026-27シーズンのプレシーズン全4試合の日程を発表した。フィラデルフィア・76ersとの対戦が2試合組まれ、その一つは現地時間10月10日、TD Gardenでの開催となる。今夏の大型トレードで76ersへ移籍したジェイレン・ブラウンが早くもボストンへ帰ってくる日程で、プレシーズンとはいえ出場時間は限られるにせよ、注目を集める配置であることは間違いない。もっとも、この日程はリーグ側の巡り合わせに近く、フロントの関心はすでに新戦力をどう組み込むかという現実的な課題に移っている。

残る焦点は、15人目のロスター枠と残り2つのTwo-Way枠の行方だ。ドラフト全体40位指名のディロン・ミッチェルはサマーリーグ3試合で平均13.0得点、5.0リバウンドを記録し、身体能力の高さを示したうえで最終戦を休養名目で欠場した。何らかの契約保証が近いサインとも読めるが、チームからの断定的な発表はまだない。他方、クオリファイング・オファーを提示されずUFAとなったジョン・トンジェは、Celticsの一員としてサマーリーグへ出場し、最終戦でダンクを含む活躍を見せた。贅沢税ラインまでの残り約170万ドルという小さな枠に、ミッチェルとトンジェのどちらが、あるいはどちらも収まらないままシーズンへ入るのか。トレーニングキャンプでの最終判断が、センター陣再編と同じように、Celticsの今季の帳簿を左右する次の焦点になる。